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古田土珠恵さん:川勝歯科医院

患者さんへの「診療情報」の媒体や説明とその患者理解

当院では患者さんに対して最初に口腔内写真、デンタルエックス線写真16枚、唾液検査、歯周ポケット測定等の資料採りを行っています。歯周ポケット測定やエックス線写真撮影は経験のある患者さんも多いのですが、口腔内写真に関しては初めての方も多く「ここまで細かく歯の状態を見たのは初めてです」と関心を持ってくれることが少なくありません。むし歯や歯周病の説明にはアニメーションソフトを使用し、唾液検査等の結果は資料を作成し書類やデータで患者さんにお渡ししています。また唾液量が少ない方には唾液腺マッサージの方法、間食が多い方に対しては食生活に関しての資料を追加でお渡しするなどしています。

歯科衛生士として成長したと思う時

セミナーや講習会で得た知識を自分の言葉で患者さんにお伝えすることができ、なおかつそれを患者さんが受け入れてくれた時は歯科衛生士として1歩進んだなと思います。
また今まで苦手なタイプと思い込んでいた患者さんと上手くコミュニケーションが取れた時は「私も成長したのかな」と思います。

スキルアップのために心がけていること

専門誌やセミナー、学会の出席を通して新しい情報を得るようにしています。
その際はジャンルにこだわらず、「自分の引き出し」を増やすことを第一に考えるようにしています。

歯科衛生士の仕事をしていてよかったこと

患者さんから「あなたのおかげで口の中が健康に保たれている」という言葉を聞くとやはりやっていてよかったと思います。また、曜日の関係で担当歯科衛生士の変更をさせていただかざるを得ない状況があったのですが、その旨をある患者さんにお伝えしたところ「ずっとあなたにお願いしたかったのに…」という言葉をかけてくださり、その時は本当にやっていてよかったと思いました。

子どもの頃の歯科体験

歯が痛くて大泣きして治療を受けた…という記憶はありませんが、学校の歯科検診で「要治療」という結果をもらって毎年のように通院していたように思います。1度「むし歯が10本ある」という診断を受けた記憶があります。
ブラッシングをするのが嫌いな子どもでもありました。

専門学校時代

とにかく座学とレポート、実習に明け暮れた2年間でした。
それに加えて2年目は専門学校にも関わらず「卒業論文」もあったので本当に大変でした。しかし、専門学校で得た知識はあくまでも概論に過ぎなかったと実感したのは卒業して就職した後のことでした。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていること

口腔内環境改善の必要性やメインテナンスの重要性をお伝えするには、ある程度患者さんのプライベートなところまで踏み込まなければならない場合があります。しかし患者さんによって「踏み込んでも大丈夫なところ」「踏み込んではいけないところ」が異なるため、その境界線を探りながらコミュニケーションをとるようにしています。

チームで働くうえで大切だと思うこと

当然ですが、歯科医療はドクターと歯科衛生士だけでは成立しません。
受付・歯科アシスタント・消毒や滅菌を担当する係等様々なスタッフが集まってこそ成立するものだと思います。
それぞれの部署で物事を抱え込むことがないよう患者さんの情報や仕事の内容を共有することが大切だと思います。

5年後の自分

5年後は歯科衛生士○○年目…今よりもより知識面、技術面の両方で成長し、勉強を続けている自分でありたいと思います。ですが、相変わらず歯科衛生士として今とは違うことで悩んで、もがいているんじゃないかと思います。

歯科衛生士を生涯続けますか

患者さんと歯科医院に必要とされる限りは続けたいと思っています。