子どもの頃の歯科体験

ほとんど記憶にないです。というのも、私の地元は本当に田舎で、全てに関して情報が古いのです。そのため、「定期的なメインテナンス」を行っている歯科医院はほぼゼロでした。
私が通院していた歯科医院も、「じゃあ、また何かあったら来てください」という対応で、メインテナンスのハガキも届きませんでした。また、両親も診ていただいた歯科医師も私の歯並びについて「治したほうがいい」と言ってくれませんでした。
歯科衛生士になってから、あの頃矯正していれば…、ととても後悔しました。

歯科衛生士になった理由

高校3年生の春に決めました。それまでは「歯科衛生士」という職業を知らず、聞いたこともなかったように思います。
全てのきっかけは、母が「資格を取りなさい」と言ってくれたことです。理学療法士、看護師、栄養士と候補が挙げられる中で、一番興味を持てたのが歯科衛生士でした。というのも、友人が「美容師になってみんなをキレイにしたい」、「スタイリストになってその人に合う服を選んで…」と言っている時に、ふと「どうして口には誰も気をつけないんだろう」と疑問に思ったからです。
どれだけキレイにしても歯並びが悪かったり、歯肉が腫れたり、着色していたら、心から笑えないと思います。そういった方々の手助けをしたいと考えました。

出身校での学び

私の通っていた日本医歯薬専門学校は、「働きながら学ぶ」学校でした。昼間部は午後2時で授業が終了し、その後歯科医院でアルバイトができるようなカリキュラムで、アルバイト先も学校で紹介してくれます。私が今働いている川勝歯科医院も学校で紹介してもらい、アルバイトとして勤務したのがきっかけでした。
入学と同時に歯科助手として働くことで、器具の名前や処置の方法もわかり、座学はもちろん臨床実習にも、とても役立ちました。

5年後の自分は

おそらく今と大分環境が変わっていると思います。
結婚しているかもしれないし、子供がいるかもしれない。あるいは地元に戻っているかもしれない。
しかしどんな状態でも続けることができるのが歯科衛生士ですので、可能な限り続けていくつもりです。
今はまだまったく想像できませんが、少しでも多くの患者さんの力になり、頼られる存在になるよう努力していきたいと思っています。

歯科衛生士として成長したと思う時

初めの頃は患者さんに検査結果の説明やTBIをする際、言いたいことがまとまらず、うまく伝えることができませんでした。しかし何人もの患者さんに説明していくうちに、「こういう人にはこう伝えたほうがいい」というのがなんとなく掴めてきました。
今ではその人に合った説明を考える余裕ができ、できるだけスムーズに行えるようになりました。

使用媒体

OHI-S(歯周病リスク評価ソフト)、カリオグラム(むし歯リスク評価ソフト)、オーラルフロンティア(歯周病とむし歯のレーダーチャート評価ソフト)で患者さん一人ひとりの検査結果を入力し、説明しています。
また、トリニティアニメ(アニメーションソフト)や顎模型を使い、検査内容やホームケアの方法を伝えることで、より患者さんに理解していただけるよう工夫しています。

好きなケアグッズ

歯ブラシはライオンのDENT.MAXIMAやクリニカアドバンテージ超コンパクトヘッドを愛用しています。ヘッドが薄く奥まで届きやすいため、親知らずまである方やお口の小さい方にオススメです。
フロスはスポンジタイプがオススメです。特にフロアフロスはフッ化物がコーティングされているため、隣接面う蝕の予防に効果があります。

ホームケアについて

私は普段イエテボリ法を行っています。歯ブラシにフッ化物入りの歯磨剤を2cmほど出し、2分間ブラッシングをした後、10ccの水で30秒間洗口する方法です。また、その後は2時間飲食を行わないことも大切です。
そうすることで、歯磨剤に含まれるフッ素イオンをより長く口腔内に残しておくことができ、う蝕予防に効果的です。

道具の手入れ方法

使用したキュレットスケーラーは血液処理後洗浄し、毎回シャープニングを行ってからオートクレーブで滅菌しています。
使用直前に刃を研ぐよりも、しっかりと時間をかけて研ぐことで、より使いやすく、診療時間が削られることもありません。結果的に歯石もちゃんと取れ、不用意に歯肉にダメージを与えずに済みます。そのため、初期治療の後に歯肉の変化を見ることが楽しみに感じることもあります。

今後の課題

現在、多くの患者さんを担当させていただいています。技術を高めたり、知識を増やしたりしていくことはもちろん、患者さん一人ひとりの生活に合わせたケア方法やグッズを選べるようにしていきたいと思います。
そのためには、口腔内の状態を把握することに加えて、しっかりと問診を行うなど、コミュニケーションを取っていきたいです。
歯科衛生士は患者さんに接しながら、お口の健康を支えることのできる素晴らしい職業だと思っています。なんでも相談できる身近な存在になれるよう、これからも学んでいきたいです。