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色摩圭美さん:上尾ホワイト歯科

来院されるお子さんたちが、カリエスフリーで成人を迎えてほしい

子供のころの歯科体験

学校で歯科健診の紙をもらい、むし歯の治療を受けていた小学生でした。
待合室に聞こえてくる歯を削る音、歯科医院内の独特の匂い、苦かった薬の味など覚えています。私にとって歯科医院は緊張する場所でした。

歯科衛生士になった理由

高校生の時、歯科助手のアルバイトをして歯科衛生士という職業を知りました。
そこで、歯科衛生士さんにブラッシング指導などの予防の事を教えてもらい、興味を持ったのがきっかけです。自身も患者として治療を受けた経験もあったため、むし歯は予防できるということを知り、さらに詳しく学びたかったので専門学校に進学しました。

出身校での学び

当時通っていた専門学校は2年制で、電車で片道2時間半かけて通学していました。
授業では覚えることがたくさんあり、テストも大変でしたが、友達と励ましあいながら乗り越えることができました。専門学校の研修旅行では、ハワイ大学の歯学部を見学させていただきました。講義のあと、大学病院の診療室を見た時に、歯科衛生士が独立して仕事をしており、業務内容が日本とは違うことを知りました。

現在の所属の医院を選んだ理由

私自身、ホワイト歯科の患者でした。スタッフ全員が「予防歯科」に真剣に取り組んでおり、とても魅力的で惹かれたことが理由です。
実際にMTMの流れを受けてみると、今まで経験してきた医院とは明らかに違いました。さらに健康ノートの内容やレントゲン写真・口腔内写真などの資料を見た時、とても分かりやすくまとめられており大変驚きました。記録した履歴を見ながら症状の比較ができるため、患者さんに正しい口腔内情報を伝えることができると思いました。

母親としての経験を交えて患者さんを健康へと導く

メインテナンスで心がけていること

話をよく聞くようにしています。
必ず、前回のメインテナンスから今回までの間に変わりがなかったかをお聞きます。生活が変わると歯や歯肉に症状が現れることもあるため、特に詳しく聞くようにしています。ホームケアでは使っている補助道具、歯ブラシの大きさの確認、取り換える時期などもお聞きします。患者さんが普段使用している歯磨き粉の名前も記録し、フッ素配合の有・無についても確認をします。

患者への「診療情報」の媒体(クラウドサービスなど)や説明とその患者理解

まず初診時にパノラマレントゲン撮影、部分的なレントゲン撮影(12枚法)、口腔内写真(12枚法)、唾液検査、歯周精密検査(6点法)を行い、現状を把握します。そして記録したデータを見ながら、患者さんにお口の中の様子を説明します。
後日、検査結果をお伝えする際、むし歯のリスクをカリオグラムで、歯周病のリスクはOHISで表します。表や数字で表すことで今の進行状況が分かりやすくなり、見えなかったリスクが見えることで、それをコントロールすることができ、患者さんへの説明にとても役立っています。またデンタルフラッシュを用いて、患者さん全員にむし歯と歯周病の説明を行っています。今までの生活を振り返ったり、これからどんなことに気を付けたら健康に過ごせるのか、患者さん自身が気付くためのきっかけになったら良いと思っています。
このような検査結果の内容は、歯科衛生士が編集し、患者さんが見たい時にいつでも見ることができるように健康ノートやクラウドサービスを用いて資料をお渡ししています。

歯科衛生士として成長したと思う時

患者さんから感謝の言葉をいただいた時です。
歯科衛生士になったばかりの頃は、患者さんに伝えることの難しさに悩んだり、結婚や出産で仕事を離れていた時期がありました。現在は年齢を重ね患者さんの気持ちも自然と汲み取れるようになり、人生経験を活かすことができ良かったと思っています。
患者さんの生活する環境は皆違います。そのため患者さんとの会話から、生活環境の変化や体調変化にも気が付けるよう日頃から気を配っています。

歯科衛生士の仕事をしていてよかったこと

私には息子が二人います。特に3歳までの接し方には気を付け、離乳食の時に使うスプーンを共有しないようにしていました。今では仕上げ磨きをしない年齢になり1人で歯を磨いています。
「子供が決まった時間以外におやつを食べてしまう」「仕上げ磨きがなかなかできない」等、お母さんの困った声をお聞きした際、自分の経験談をアドバイスとしてお伝えできる時です。

時代に合わせた情報を得て、常に知識をアップデートする

歯科衛生士を生涯続けますか

ホワイト歯科で続けていきたいと思っています。

スキルアップのために心がけていること

ホワイト歯科では月に2~3回、先生と歯科衛生士でミーティングを行っています。
最近では、新型コロナウイルスの感染対策については今まで以上に話し合いの時間を設け、良いものはその日から取り入れました。時代に合わせて常に信頼性の高い情報を得て知識を高めることで、スタッフ一丸となり医院全体が成長するとともに、自分自身のスキルアップに繋げていきたいと思っています。

今後の目標

今、メインテナンスに来院されているお子さんが、歯肉が健康でむし歯のない状態で成人を迎えてほしいです。
乳歯の頃は、むし歯を経験をしたとしても、永久歯がむし歯にならないように守っていきたいと思います。将来、8028を迎えるために、20歳のカリエスフリーの状態がとても重要だと考えています。

これからの歯科衛生士の働き方

患者さんの口腔内環境のみならず全身の健康を守るためにも、食事や栄養に関係した知識を身に付けたいと思っています。まず栄養面を入口にアドバイスをできるようにしていけたらと思っています。

終了セミナー・所属スタディグループ

行ってよかったセミナーは、毎年10月に行われていたオーラルフィジシャンチームミーティングです。2回参加し、考え方が変わりました。

道具のお手入れ方法

キュレットスケーラーは、アーカーサスストーンで毎日シャープニングを行っています。
使う前に必ず刃の確認をします。もし切れないキュレットスケーラーを使った場合、歯石は除去できず、歯肉を傷をつける恐れがあるからです。切れるキュレットスケーラーを使用し、歯面を滑沢にすること、効率もよくなり診察時間を短くし、患者さんへの負担が少しでも軽くなるようにと考えています。

好きなケアグッズ

  • フロアフロス(オーラルケア)
  • プラウト(オーラルケア)