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乳酸菌LS1にて機能性表示食品を取得

湖池屋は口腔プロバイオティクスである乳酸菌LS1を含んだタブレット菓子が、機能性表示食品として消費者庁に受理されました。表示しようとする機能性は「本品には、乳酸菌LS1 (Lactobacillus salivarius TI2711株)が含まれます。乳酸菌LS1 は、健康な歯ぐきを維持する機能があります。歯周組織の健康が気になる健常な方に適しています。」となっており、歯周組織の健康を訴求した初めての機能性表示食品となりました。「Pinky FRESH」(ピンキーフレッシュ)の商品名で発売予定です。

今回の機能性表示食品は、日吉歯科診療所様(酒田市)と共同で実施した臨床試験の結果1)をもとに届出を行いました。試験は二重盲検ランダム化比較試験で実施、対象者は歯周組織が健康な成人とし、ランダムに二群に分け一群には乳酸菌LS1を含むタブレットを、もう一群にはプラセボタブレットを12週間摂取させました。最終的にLS1群15名プラセボ群14名を解析しました。試験開始前と開始後4週ごと、さらに摂取終了4週後に歯肉の検査(Probing Depth: PD, Breeding on Probing: BOP)を実施しました。その結果、摂取期間中乳酸菌LS1群のBOPは一定に保たれましたが、プラセボ群では経時的に悪化しました(図1)。摂取開始12週で乳酸菌LS1群とプラセボ群の間で有意差が認められ、乳酸菌LS1の摂取はプラセボ群より歯肉の状態の悪化を抑制し、歯肉の健康状態が維持されました。

1) 薬理と治療 48(2), 197-202, 2020.