第1話 福田歯科医院(北海道函館市)

訪問日:2019/12/13(金)

熊谷崇先生【日吉歯科診療所(山形県酒田市)、以下、日吉歯科】に学び通院し始め早や5年。市民向け・社員向け予防歯科セミナー、そして歯科クラウドセミナーなどなど。熊谷先生・歯科衛生士さん、関係歯科医の先生方々と共に取り組んで来た5年でもある。思い起こしてみると先に触れた様々な機会にほぼ“皆勤出席下さる優しいお顔”があった。福田先生【福田歯科医院(北海道函館市)、以下、福田歯科】ご夫妻だ。

そんなご夫妻と、また、息子さん(副院長)に2019年11月酒田開催のプレOPセミナーでお会いした。その際、「ぜひ一度、函館にいらっしゃいませんか?」とお声かけを頂いたのが今回突然訪問の経緯である。いや、正確に書くならば少々強引に「一度行きたいのですが?」とこちらから尋ねお願いしたのだ(笑)。

念願叶いようやく、サブちゃんの故郷こと“函館”に初飛行する大変重要な機会を頂くことが出来た。福田歯科での1日を、事実に即しつまびらかに発信することで記念すべき!?“当方見聞録の第1話コラム”とさせて頂きたい。

<以下、本文>

12月13日(金)の午後、強風吹き荒れる冬真っ只中、函館空港からバスにて函館駅前に向かい、駅前で期待外れに終わる味噌ラーメンを急ぎ食べ、私たち3人はすぐさま福田歯科へ向かった。駅前からタクシーで5分足らず。とても“ハイソでモダンな白亜の城“福田歯科を発見!

何も無い周辺で、オシャレに際立つ白亜の城、福田歯科医院

何も無い周辺で、オシャレに際立つ白亜の城、福田歯科医院

玄関を入るとすぐ様“あのいつもの優しく暖かい笑顔”が飛び込んで来た、事務長(奥様)だ。プレOP医院の懇親会席上、どさくさ紛れでお願いしたにも関わらず、私たちを暖かくお迎え下さった。すぐさま院長もお越し下さり、挨拶・談笑の後、すぐさま院内見学(ご案内・ご説明)が開始。

左から副院長・院長・事務長 ~富岡惣一郎画伯の絵画をバックに~

左から副院長・院長・事務長
~富岡惣一郎画伯の絵画をバックに~

その日午後は“カンファレンス”が予定されており、ドクター・歯科衛生士の全員が集まり患者さん資料を基に次の治療方針の討議、問題となる対象歯の原因分析、その後の患者教育方針などなど。熱のある質疑・議論の場を拝聴する非常に貴重な機会へ参加することが出来た。

優しく、温かく、これまでの40年について語り説明下さる院長

優しく、温かく、これまでの40年について語り説明下さる院長

午後の診療再開前にスタッフ皆でカンファレンス ~熱い、熱い、副院長~

午後の診療再開前にスタッフ皆でカンファレンス
~熱い、熱い、副院長~

以下は当日の訪問で伺うことが出来たほんの一部に過ぎないが、大きなポイントとしてぜひご紹介したい。

第一部 福田歯科院内にて

福田歯科の「拘り」 ~その大きなポイント~

(1)建物(医院設計)

  • 金森レンガ倉庫群のウォーターフロントを設計した著名建築士に依頼(函館観光名所)
  • 入り口は狭いが、一度そこを抜けると天井も高く開放感や安らぎを感じられる設計
  • 待合室には治療が終わった後の楽しみを大切にして貰いたい想いから、食事と旅行の雑誌を中心に準備
  • また、口腔ケア商品購入代金の一部をユニセフへ寄付する取り組みを過去から実施中
  • 最先端の医療器具(洗浄・滅菌含む)・業務効率化を考えた医療動線
  • 成人とU20に分けた医療動線(もちろん、全て診療室は個室)
  • 二階には、技工室・会議室(ミーティングルーム)・スタッフ休憩室があり。育児休暇中スタッフ向けに子供を預かる場としても利用(保育士にも来て頂いている)
  • 子供の独立心・親御さんの心配などを考慮し、U20には個室・すりガラス(他方、歯科衛生士業務に支障をきたさないようすりガラスデザインに工夫)

(2)医院の方針 ~覚悟と共に取り組んで来た約40年~

  • 熊谷先生が掲げ取り組んでこられたあるべき歯科医療の実現に向け“覚悟”をもって取り組んで来た
  • それは、患者さんの口腔の健康はもとより、全身の健康に寄与するという“本当の予防歯科・医院”に取り組むこと
  • この覚悟をもってブレずに取り組み続けて来た結果、「周りのひとは歯が無いけど、私はちゃんと歯があり自分の歯で食べられる」という患者さんのありがたい声が届くようになった
  • そんな患者さんが家族単位で通院するようになり、20年を経て口コミの来院が広がった(来院数が大きく増えて来た)
  • “覚悟して取り組んで来たこと”が伝わるようになった
  • その為には、初診を受ける患者全てに医院の方針をしっかり説明しご理解いただくことから一所懸命に取り組んで来た
  • 先ず、来院希望の患者に対し、専任スタッフが充分な時間をかけて患者の話しに傾聴し、かつ、医院の方針も説明をする
  • ご理解・ご納得下さった患者については、初回来院の際、リスク検査の実施、今後の対応方針(治療計画など)説明、“なぜこのような予防型の歯科診療所が必要なのか”をしっかり説明(無償)を1時間半から2時間程度をかけ行う。
  • 方針に理解・納得下さった患者においてのみ、診療を受け入れる(互いに納得して、治療・予防に一緒に取り組む)
  • “治療だけを繰り返し、気付けば自分の歯が無くなっていくという今の歯科の現状をよりあるべき歯科へと市民を導いて行きたいと本気で考えるから”この方針で開業依頼取り組んで来た
  • 本当の予防は“赤ちゃんの頃”から取り組むこと。その為、U20は“むし歯にさせないこと”がコンセプト
  • 年代ごとの成長ステージに併せ、到達すべきステージ目標を親御さんと共に設定し一緒に取り組む
  • そんなブレない取り組みにより、今では新規患者さんを制限(お願い)する状況に(やむを得ず)

(3)未来のあるべき歯科を目指して ~副院長の熱い熱い想い~

  • メディカル・トリート・メントモデル(以下、MTM)を通じ、患者意識をより高め、地域をそして社会を変えていくために取り組んでいく
  • “学習機会と行動変容の連続”を担う歯科医院・歯科医療を市民に提供し続けて行く
  • 来院していない時の患者向け情報提供(教育ツール)として歯科クラウドを活用した患者への情報提供も積極的に進めて行く
  • 医院働きやすさ改革の観点からも、育児休暇中スタッフを通じた歯科クラウドによる情報提供なども引き続き進めて行きたい

第二部 “懇親会”も通じて学び・感じたこと

当日夜、医院から徒歩数分にある料理屋にて、親睦会を開催下さった。
席上において、先生方が引き続き熱く語って下さったこと、それは、“口腔が食べ物の入り口ということだけでは無く細菌や病変の入り口であり、非常に重要な器官・臓器”であるということ。だからこそ、“口腔をひとつの大切な入り口として市民の全身の健康を支えていく為の歯科医療であり医院でありたい”とするお話し(まさに、函館の熊谷先生)

夕食 懇親会席上にて“一同ニッコリ” 感謝!

夕食 懇親会席上にて“一同ニッコリ” 感謝!

糖尿病はもとより、睡眠(障害)にも深く影響していることを踏まえ、いかにして、“それら疾患の早期発見や予防に繋げていくことに歯科医療が貢献できるのか”そこに、院長、事務長が昼間以上に熱い熱量で私たちにお話し下さったのだ。また、特に幼少期からの歯列矯正の取り組みも大変重要とのこと。歯列具合により、本来の鼻呼吸から口呼吸する子供の割合も高まりつつあるそうで、それが子供の発育・成長過程で身体に及ぼす影響もあるそうだ。“医科(との具体的連携)”についても大変お忙しい合間を縫って全国勉強会にご参加されているとのお話しだった。つまり、休まず勉強されているのだ。

終始、穏やか朗らかではあるが“熱く、本気”なのだ。皆さんよくしゃべるし、終始笑顔。とにかく家族が非常に仲睦まじい(笑)。席上、こちらもヒートアップしてきた。「私たちとしても何かお応えしたい、せねば!」と。

そんな想いから、“患者症例毎に患者に情報提供したいと考えておられる説明資料を私たちで一度お預かりし、それを当社デザイナーにより標準テンプレート(デザイン)化しお返しする。加え、それを広く関係する歯科医院の方とも共有し、患者さんに皆さんから歯科クラウドを通じてお配りいただく”そんな内容を提案してみた。

すると…

「ぜひ!」と、ご家族皆さん即答。「ちょうど今、歯科衛生士たちと患者さんの状態毎(症例)に伝えるべき内容や資料はどうあるべきか、それを議論・準備を積み重ねて来たところなのです、それは非常にありがたいご提案です!」と、副院長。その後、患者「睡眠の質」をどう見える化し、患者の全身の健康に寄与できるか、などなど議論・会話が高級料亭閉店間際まで白熱したのだ。

後日、“想像を超えたボリューム、また、質の高い内容の資料”がメールでこちらに送られてきた!安請け合いをした私たちも少々困ってしまう程!?有難くも苦しい実情が発生することになったのだ(笑)。

“ウニ”は広いな大きいなぁ~♪

“ウニ”は広いな大きいなぁ~♪

♪ “あぁ~なたと 食べたい ウニ茶漬けぇ~” ♬

♪ “あぁ~なたと 食べたい ウニ茶漬けぇ~” ♬

~ もちろん、喜んで対応します(しています!)~

コロナも契機として、この“歯科をとりまく環境”も大きく変容することになるだろう。良くも悪くも、それぞれのサービス提供者と受益者との関わり方が変化していくはずである。つまり、“通いたくても通えない(患者・スタッフ)、受け入れたくても受け入れられない”そんな相反する考えが、両者に横たわることになるからだ。

“市民の未来を見据えたあるべき歯科医療の本質”、“働くスタッフの働きやすさ(改革)”、そして、“患者情報発信の継続(通院していない時にこその患者向け情報提供(教育・啓発))”という福田歯科の皆さんが取り組んできた視点や姿勢、何よりその長年にも亘る努力は、不測の事態においても一層その価値を発揮するだろう。
“これからの歯科医院における不変の価値・必然がある”ひとりの市民・患者として強く思ったのだ。

私たちが医院を去る夕方、小さな乳幼児を抱えたキレイなお母さんと玄関ですれ違うことになった。その時、“変わらぬ笑顔で患者対応される事務長の姿”を垣間見ることが出来た。それは、“突如現れた珍客”の私たちにくださったものと全く変わらずであった。どこかありがたく、暖かい気持ちを抱えたまま、夕食までの僅かな時間を活用し!?ウォーターフロント散策へと向かった。そう、福田歯科も設計したという著名建築士設計の観光名所を拝見しておかねばと。そこを見学しなければ、院内ご説明の際、“そこ”を説明下さった院長・事務長にも大変失礼になるからに他ならないから!?だ。

その夕ちょうど、金森レンガ倉庫群のウォーターフロントでクリスマスイルミネーション点灯式が行われる日取りだった。決して、それを知って福田歯科訪問日程を立てた訳では無い。横浜レンガ倉庫を思わせる佇まい。冷たく透き通る風、カップルで賑わうウォーターフロント。そんな“シャレオツスポット”に、なぜ、男3人でここに居るのだろうか…。まぶしく鮮やかに港を照らすライトアップと歓声に包まれた異国の空間で、マルコとポロリーズはそれぞれの立場で空想、そして自問自答を重ねていたに違いない。“ここは本来、誰と来るべき場所なのか?”と。

ウォーターフロント クリスマスイルミネーション点灯式 ~男3人、何を想う…~

ウォーターフロント
クリスマスイルミネーション点灯式
~男3人、何を想う…~

医院見学、僅かな散策、そして有意義な議論・会食。そんなこんなで、あっという間に過ぎ去った大変ありがたく貴重な旅、感動の1日になった。私たちにとってはまさに“北の大地に新たな価値の再発見”を成し得ることになったのだ。ここに、心から感謝の気持ちを述べさせていただきたい。福田歯科の皆さん、本当にありがとうございました、引き続きこの予防歯科の取り組みに伴走(伴奏)させて下さい。そしてまたぜひ、いろんな機会でお会いしましょう。重ねて、ありがとうございました。(睡眠もぜひ、ご紹介しに行きますので!)

福田歯科の皆さん、その橋渡しをして下さった熊谷崇先生にも改めて感謝。

2020年5月末日
マルコ・ポロリン

追伸:
現在、通院中の患者、あるいは、今後通院を希望している患者、はたまたOP医院を含む全国の歯科医院、歯科医療関係、企業の皆さん、そして、“自身の健康に興味・関心を持つ”ありとあらゆる皆さんの目に留まることが出来れば…。本見聞録は、そんな想いを基に訪問結果を簡単・リアルにまとめた自由発信のコラムである。珍客の訪問を快くお受け下さった福田歯科の皆さんにとってもこのコラムがささやかな恩返しとなる内容であったとするならば大変光栄に思う。

素人記載による稚拙な文章・表現について、どうかお許しを。そして何より、“最初で最後のコラム”になる可能性があることも付け加えたい。


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