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第2回「令和時代の予防歯科」~富士通品川オフィス~

予防歯科を社会に推進する富士通
社員向け健康セミナー第2回「令和時代の予防歯科」レポート

開催内容

2019年12月19日(木)

18:00-18:05
ご挨拶
【國分本部長(富士通株式会社 第二ヘルスケアソリューション事業本部)】
18:05-18:25
予防歯科について概論
【畑 慎太郎先生(東京都西東京市/アップルデンタルセンター 院長)】
18:25-18:45
超重要!20歳までの予防歯科(小児歯科)
※お子様のいらっしゃる方にお勧めです
【晝間 康明先生(東京都立川市/OPひるま歯科 矯正歯科 院長)】
18:45-19:00
世代別のメインテナンス
【花岡 佑み子さん(東京都西東京市/アップルデンタルセンター 歯科衛生士)】
19:00-
質疑応答

会場

  • 富士通株式会社 品川オフィス(品川シーズンテラス)

対象

  • 品川地区社員

参加人数

  • 90名(うちWEB配信視聴者15名)

講演ダイジェスト

挨拶

國分本部長(富士通株式会社 第二ヘルスケアソリューション事業本部)

予防歯科の価値観を社員と社会に広めることが私たちの役目

予防歯科の価値観は極めてシンプルで、一生涯にわたって自分の歯で食事を楽しむためには、毎日のホームケアと定期的なメインテナンスが重要、ということです。その結果、口腔だけではなく全身の疾患の予防にも繋がります。この価値観を社員や社会に広めることが私たちヘルスケアソリューション事業本部の役目です。日本社会の特性として、国民の健康を守る活動は企業が果たす役割が大きく、本日ご参加された皆様には予防歯科を学んでいただいた上で、ご自身の実践、さらにはご家族、そしてお知り合いにも広めていただければと思っています。

今からでも間に合います

畑 慎太郎先生(東京都西東京市/アップルデンタルセンター 院長)

私たち歯科医院の目的は生涯すべての歯を失わないで過ごしてもらうことです。そのプロミスをKEEP28として、生活者の皆さんと歯科医師がKEEP28の意識を共有するために医院での臨床と並行して社会発信をしています。

生活者の方は、むし歯の疑いがあると、癌のような病気と同じように早期発見・早期治療を希望しがちです。歯科治療での早期治療、歯を削ってそこに詰め物をすると、詰め物をしたところからむし歯になる確率が高く、その繰り返しで歯を失う傾向があります。歯科治療では、早期発見・早期治療だけではKEEP28を達成することができません。

KEEP28を掲げる私たち予防型歯科医院のプロミスは、歯磨きがしづらく、むし歯になりやすい箇所を生活者の方に教え、そこを生活者の方が重点的に歯磨きをしたりフッ化物を擦り込んだり自発的に歯の健康を保つ意識に導くことです。つまり歯科医院での健康教育と情報提供が生活者の方の予防歯科の実践につながっていき、歯科医院と生活者の皆さんが協力関係になることです。富士通社のブランドプロミス”Shaping tomorrow with you”と同じです。

歯を失う原因は、むし歯に始まり歯周病が加わるために加速していきます。日本人の70~80%が歯周病と言われていますが、深刻な歯周病にかかっている人は人口の5%程度で、本来は歯周病は深刻な病気ではありません。歯周病の進行は、むし歯治療により銀歯・プラスチックの詰め物が入ったり、生活習慣が乱れたりして徐々に深刻な状態になっていきます。

患者さんの歯科医院での心理を大きくまとめると、むし歯治療は渋々受けるけれど、歯周病は自覚症状があまり出ないため放置する傾向にあります。その結果、歯科医院にかかりながら口腔の健康を知らず知らずに損ねていきます。そうならないためには、歯科医院との関わり方が重要です。悪くなってからの受診を繰り返すことは、加齢とともに歯を失う歯科との関わり方の典型です。歯を失わない歯科との関わり方は、それぞれのリスクに応じて定期的なメインテナンスを受けに歯科医院へいくことです。

その他の講演項目

歯周病の目安
歯の残っている生活者が増えたために(抜歯が減ったために)4ミリ以上の歯周ポケットのある人が増えている
むし歯は穴が空く前から始まっている
「う窩(か)」から「う蝕(しょく)の過程のすべてがむし歯
歯に穴が空いたり(う窩)、穴が修復されるメカニズム
ミネラル分が溶け出し続けることを防ぐと歯を削ることが少なくなる
日本の歯科医院の特徴と日本人の口の中
通院回数の多さと治療費の安さはOECD加盟国の中で1番だが歯の健康は?

今からでも間に合う家族の予防歯科

晝間 康明先生(東京都立川市/OPひるま歯科 矯正歯科 院長)

より質の高いKEEP28を目指すには、治療した歯がないことが理想です。そのためには、永久歯の生える前から口の中を管理することが大切です。それは、乳歯の下には永久歯の歯胚(しはい)が存在し、永久歯は乳歯の影響を受けることになるからです。歯の治療と言えば、「歯を削って詰めて」をイメージしがちですが、私たち矯正医は子どもの生活習慣や成長の変化に合わせて、歯並びと咬み合わせの状態までを管理して、より理想的なKEEP28を目指しています。その第一歩は家族間の口移しなどからの感染を防ぐこと、次に食事時間などの生活習慣の改善が大切になってきますから、保護者との家族受診がポイントとなってきます。

その他の講演項目

  • 検診結果からは子どものむし歯は減っているが、検診では穴が空く前の段階のむし歯を見つけることは難しいことが問題。
  • 年代に応じた予防歯科の実践が大切です。当院では患者さんと医院が相互にその年代にすべきことを共有して目標に向かっていきます。
    0~2歳(乳歯萌出期):
    親と信頼関係を築き、むし歯菌の感染を防ぐ。
    3~5歳(乳歯列完成期):
    感染予防と食習慣の確立によるむし歯のない乳歯列達成と維持。
    6~11歳(混合歯列期):
    第1大臼歯をむし歯から守る。
    12~20歳(永久歯列):
    第2大臼歯をむし歯から守る。
  • KEEP28を達成するためには、修復物が多いとホームケアの時間や歯科医院でのメインテナンス頻度が多くなってしまうため、まず乳歯のむし歯0を目指し、永久歯のむし歯0へと繋げることが重要。

年代別メインテナンスとホームケアの重要性

花岡 佑み子さん(東京都西東京市/アップルデンタルセンター 歯科衛生士)

講演項目

30~40代の口腔内環境の特徴
実際のところ働き盛りの方はあまり歯のことでは困っていないのですが、それは実感していないだけで歯周病は静かに進行しています。
生涯ご自身の歯で過ごせるようなインテリジェンスを持つことが大切です。
50~60代の口腔内環境の特徴
過去に治療した歯に不具合が発生している傾向があります。被せものを外してみるとそこがむし歯になっていたりして、しっかりとメインテナンスしていなかったことを後悔するケースも少なくありません。これからの人生をいかに健康に過ごすかを考えることが大切です。
70~80代の口腔内環境の特徴
口の中を清潔に保ち、感染予防に留意した上で栄養を確保していこことが大切な時期。歯科医院では健康から要介護への移行期のフレイルの期間をいかに長くしていくかが務めです。
ホームケアのポイント
歯の間のプラークを効率よく除去するケア用品とそれらを使用して行うスカンジナビア基準のホームケアの方法とは。

講演後の質疑応答の様子

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~富士通ソリューションスクエア(蒲田)開催~
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次回予告

2020年1月30日 東北支社(仙台)開催予定

今後も富士通株式会社は、富士通健康保険組合・OP医院と連携した社員予防歯科の啓発、および歯科検診の推進に尽力してまいります。