Dr 西 真紀子コラム 「ごきげんな毎日は」予防歯科から始まる
記事一覧
【New】 【2025年9月1日】
むし歯予防の“特効薬”「フッ化物バーニッシュ」。
高濃度フッ素(22,600ppm)を含みながら、なぜ赤ちゃんから高齢者まで安全に使えるのでしょうか?
その仕組みと効果を詳しく解説します。
【New】 【2025年8月1日】
毎日の歯磨きが、がん予防と関係しているとしたら?
口腔がんをはじめとする頭頸部がんと、歯の本数や歯科受診歴との関連が、最新の国際研究で次々と明らかに。
あなたの歯と命を守る新たな視点とは。
【2025年6月2日】
子どもの歯が白く濁ったり欠けやすかったりするのは、もしかすると「MIH(エナメル質形成不全)」かもしれません。
むし歯とは異なるこの厄介な症状について、原因や家庭でのケア、専門的な対処法を解説します。
ちくのう症とも呼ばれる副鼻腔炎。その半数は歯が原因とされ、根管治療後に発症する事例も報告されています。
フッ化物入り歯みがきの効果は、実は「濃度」で変わるって知っていましたか?
かつて、歯磨きについて333運動(毎食後3分以内に3分間、1日3回歯を磨く)というスローガンがありました。この時は「食後すぐに歯を磨く」ことが、むし歯を防ぐと考えられていたのですね。
むし歯や歯周病を予防して健康な歯を獲得すればするほど、他に気になることが目につくようになるのが人情というもの。
むし歯を予防する秘訣として、特に就寝前の習慣が大きな鍵を握ります。
歯周病は多くの大人がかかっている病気ですが、その中でも特にやっかいなものに「分岐部病変」という問題があります。
よく聞かれる質問の一つに「親知らずがあるんですけど、抜いた方がいいですか?」というものがあります。
スウェーデンのある歯科医院では、むし歯予防のための教育として、子どもさんに5本の指を広げて食事の摂り方を教えているそうです。
乳幼児(6歳未満)に対してフッ化物製品を使用する方法は、6歳以上とは異なります。
フッ化物のむし歯予防効果は非常に強力です。
前回 、新しい患者教育ツール、「むし歯のなりやすさチェック(通称:『デカゴンC』 )」(富士通Japan株式会社)を紹介しました。
その人の将来のむし歯のなりやすさ(リスク)を予測する時に、「過去のむし歯経験」という指標がとても有益な場合があります。
一度甘い物に慣れたが最後、人間の脳はそうそう簡単に断ち切ることはできない仕組みになっています。おそらく、ヘビースモーカーが禁煙するよりもスイーツ断ちは難しいでしょう。
初診で歯科医院に来られる成人の患者さんはほとんどの人が程度の差はあれ歯周病にかかっています。
2年に一度、ドイツのケルンで世界最大の国際デンタルショーが開かれます。数年前、私はそこに参加する機会がありました。
歯科検診で歯と歯ぐきの間の溝の深さを測ってもらったことがあるでしょう。
スウェーデンは1974年を境に予防中心の歯科医療システムに舵を切りました。
洗口液などに入っているクロルヘキシジン。これは、何かというと消毒剤や防腐剤として知られている薬剤です。日本ではある大衆薬の軟膏に20%の濃度で入っているため、日常的にとてもよく使われています。
ある若い女性(22歳)が「ああ、もう毎日歯磨きするの面倒くさい。全部抜いて入れ歯にしてもらったら、ちゃっと洗って終わるのに。」とこぼしていたそうです。
英語で “radiation caries” 、日本語で「放射線齲蝕」という専門用語があります。
今日、歯学も含めて医学関係の記事やニュースでよく使われる最も強力なキーワードの一つが「科学的根拠」とか「科学的エビデンス」です。
仕上げ磨きの際にフロスをかけてあげるのに苦労している保護者の方もいるみたいです。それをスウェーデンのむし歯学の先生に言うと目を丸くされます。
大人の歯は親知らずを除くと基本的に28本あります。
予防歯科が日本人の生活の中に根付いて、お口の中を清潔にすることに気持ち良いと思う人が増えてきた今、このことに改めて意識を向けてほしいと思います。
お口の中には無数のバイ菌が存在しているのはご存知ですね。
今まで使った中で最も素晴らしいと思えるトゥースペースト(歯磨き粉)を見つけました!それはフィンランド製で ”Salutem” というブランド名で売られています。
唾の中には微生物が何十億とウヨウヨしていますので、それらを赤ちゃんに伝播させない配慮はとても大切です。
人びとが健康な歯を生涯に渡って保つ(KEEP 28)のに最も大切なのは、赤ちゃんの時期の口腔ケアを成功させることだと思います。
唾液の量には個人差があり、むし歯や歯周病や口臭のなりやすさ(リスク)に影響しますので、歯科医院で「刺激唾液」の量を測って、ドライマウスの程度を評価することがあります。
むし歯のなりやすさ(リスク)を評価する「カリオグラム」というソフトウェアがあります。
全身の健康に歯科が独立していてはいけないと、一部のカリオロジストたちは態度を変えました。むし歯予防のことだけ考えていればいい時代は終わりです。
歯周病の治療も、禁煙した方が治療の結果が良くなります。またインプラントを入れた場合も、インプラント周囲炎を防ぐためには禁煙は必須です。
フッ素がむし歯の予防にとても効果を発揮することはよく調べられていますが、上手に使用するには、ごくごく微量のさじ加減が必要です。
神経を取った歯は、痛みを感じないので、削る時に麻酔は必要ありません。
むし歯の成り立ちにはたくさんの因子が関係していて、むし歯になりやすい人となりにくい人がいます。
「歯科衛生士」という職業についてご存知ですか?
口臭が気になる人、結構多いのではないでしょうか?
今の世の中には様々な飲み物が溢れかえっています。
メインテナンスの間隔はどのくらいが適切でしょうか?
前回はむし歯予防のための歯磨きの意義についてお話しました 。
皆さんは毎日歯磨きしていますか?95%の日本人が毎日歯を磨き、一日2回以上歯を磨く人は77%らしいです。